嘘つき

 

言葉になんてしたくないのに、

言葉にしないと消えていく

言葉になんてできるわけないのに、

文字にしないと初めからなかったみたいに忘れてしまう

名前のない靄がかった感情に、知っている名前を無理矢理当て嵌めて正解にする

そうすると少しだけ安心できて、少しだけがっかりする

あれ、もっとキラキラして見えたのにな、って