2016-01-01から1年間の記事一覧

角の削れた四角形

愛の残骸を掻き集めたところでそれはパズルでは無いのだから 完成なんてしないよ。 何処もかしこも悲しいほどに健全で 幸福で あたたかい香りがしていた。言葉に表してしまうのを躊躇ってしまうほどに 正しい形をしていた。 強く強く願えば なんだって叶うと…

「ああ 死んでしまいたいわ。 生きるとは 途方も無く恐ろしいことですもの」

君の成長、そして進化論

"人類は少しずつ進化してきたよ。そしてきっと、それは遠い昔の話だけではないと思うの"

楽園なんてもういらない

明け透けな体温に感情を乗せて せぇの で渡ってしまえたら良かった どうしてか聞こえたの 踏切のおと

梅雨に通夜

通り雨のように きっと一瞬でやんでしまう涙でも 今止めてほしいと思った 今止められるのは ただ一人だと知っていた だけど 縋り付くには二本ばかしの腕じゃ頼りなくて 寒くて縺れた舌は 言葉を器用に封鎖して 震えた

お前の愛は 酷く小さいね

今更に零される言葉を 陳腐だと笑う 枯れる前に水をくれればよかったのにね 欲しいって 何度も言った わたし

夏、終焉

いつか父と母の眠る墓を掃除するのだと思うと駆け出したくなる 私の半分はおとうさん 残りの半分はおかあさん スイートポテトは芋が無くなったら作れないんだよ ね

自ら育てた闇に食われ人は死ぬ。 上を知れば人は欲しがる。 際限の無い欲望は何処から湧き出るのか。 それは死ぬまで続くのか。

青臭い空の下で目を覚ます理由ばかり探してる

さらに、夏

人生クーリングオフしてやるよ。

またしても、夏

こんな世界さっさと終わらせちまおうぜ!

奢りとかいらないそんなにお金困ってない最近綺麗になったねっていつの私と比べてんの 愛は地球を救うって地球もたまったもんじゃないね他人と他人で育まれる愛で私が救われるわけないのに aからcまでに比喩った愛情なんかコウノトリがどっか運んでったよ”と…

純文学

わたし 水槽より海で泳ぎたい 愛よりもっと恋したい

膝を折り畳み 孤独に触れるたび ちっぽけな細胞が束になって 悲鳴を上げていた

道端に置かれた錆びたゴミ箱のように 現れる朝から逃げる手段をちっとも持たない

わたしの話 これでおしまい

この焼けるような情動が 焦げるような衝動が 君にはわからないんだろう。わたしは ただ 気まぐれのように与えられる穏やかで和やかで排他的とも言えるような時間があればそれで良かったのだ。どんな高価なものよりも それは強く強く輝いていて とても愛しい…

愛しい赤子

狭いわたしの中で もがくように踊るのは 自意識か魂かどちらにせよ 出よう出ようとのたまうソレにいつか腹を食い破られ 殻だけ取り残されて 進化のように死ぬんだろうソファでくつろぐような毎日に 締め上げられるソレを 見ないフリして笑う 笑う 何が面白い…

せえの

悲しい日は白い服を着て 神様に媚びを売らないとね

太陽

このくらい寒いほうがいいほんとうの震えに気づかないで済む 君がライトで照らしてくれた 暖かくて 寒気がした光の向こうの君の姿が 僕には見えないと知った 触ってくれよ 影すら溶けていく世界で影じゃない僕の形を

大切なものの為に 大切でないものを排除する不安になって下を見て 脚が二本あることにほっとする雨の後のぬかるんだ道 縺れそうになるほどもう下手くそに生きてない 吊り革よりも握りたい手がある

相反

ぷつりと潰れてしまうような そんな細やかで軽やかなものを愛だと呼んではいけないのなら わたし ひとり生きていくわ

やさしいひとはにがて なんか しにたくなる

いつも地球回ってて 朝日眩しくって わたし もう死にそうだよ わたし ずっと羊水に包まれてたかった プカプカ 人魚みたいに浮いてたかった 肺に空気なんか いれたくなかった のに。あなたに解るわけないあなたに許す権利なんてないねえ 半透明になったわたし…

せみ

ひっくり返った蝉のように起き上がる術も見つからないまま絶望してる どうして泣いたんだろう わたし

鹿亡い

生まれたから生きるしかない