孤独から目を離し 手放しに平和を謳歌する事は案外存外に簡単で 逆さまになっているような違和感は奥へと仕舞い込んでしまえた。

あんなにも明るく 痛みすら感じた光も慣れてしまえば何ともなく むしろ便利にすら感じた。

あんなにも穏やかで 何もかもを隠してくれていた暗闇を 恐ろしいと思うようになった。

この どこまでも広く終着駅の無い世界に慣れてしまった私は 母の子宮に戻った時も同じように 恐ろしいと震えるのだろうか。

それは少し、すこぅしだけ、残念だ。